官憲の物腰
警察が、街頭で外国人に「外国人登録証を見せなさい」というときの態度の話。
今、私は会社で、外国人研修生の世話をする担当をしている。日本の法律で、日本に3ヶ月以上滞在する外国人は、外国人登録をして、外国人登録証を常時携帯しなければならないということになっている。その研修生の6人は皆アジア人なので、日本人と風貌が似ており、それほど目立たない。が、その中で少し日本人と違う一人は、よく警察官に呼び止められる。この5ヶ月で3回呼び止められたという。
そのうちの1回は池袋で。街頭を歩いていたら、いきなり普通の人(つまり私服刑事)が目の前に立ちはだかって、警察手帳を突き出し、「警察だ。外国人登録証を見せなさい」と言う。最初、その相手が警察官だと気づかなかったのでびっくりして思わず一歩下がると、後ろにも同様の人がいる。つまり、前と後ろからはさまれた格好。ちゃんと外国人登録証を携帯していたので、見せたら、それが本物かどうかを光にかざしてみて、番号を本署に無線で問い合わせし、本物であることが確認されたら、開放されたという。
この、「警察だ。外国人登録証を見せなさい」というのは、実際にはどう言ったのか、分からない。「見せろ」と言ったのかも知れない。「見せてください」と言ったのかも知れない。言い方はどうにしろ、威圧的だったであろうことは想像できる。なにしろ、犯罪者扱いして、前と後ろから挟み込まれるのだから。自分なら、外国でその国の警察から、少なくとも、こういう扱いはごめんこうむる。
外国人による犯罪が増えており、警察もぴりぴりしているであろうことは分かる。しかしながら、日本人に対してしないことは、外国人に対してもしないで欲しいと願っている。日本人が「敬意と尊厳をもって扱われる」という人権を持っていると同様に、外国人も同じ人権を持っているのだから。彼らは将来の「親日派」外国人の卵である。彼らを「嫌日派」にして帰国させては、日本の大きな損失である。彼らを「親日派」にして帰国させようとする、自分の努力を、無にしないで欲しいものだと思う。
『こと』 2006/04/28 4:08
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